蝿 二連チャン
5月28日毎日新聞『季語刻々』より
蝿とんでくるや箪笥の角よけて 京極杞陽
蝿は本当に目ざとく、いくら払っても近寄ってくる。
うるさいを漢字で書くと「五月蝿い」
これは旧暦に作られた当て字ですので、これからがシーズンとなります。
新暦に替えても、漢字までは直せなかったようで、
今に直せば、「七月蝿い」です。
登録し直しましょう!!
続けて、これも5月29日『季語刻々』より
やれ打つな蝿が手をする足をする 小林一茶
打て打てと逃れて笑ふ蝿の声
よく逃げよにげよ打たれなそこの蝿
蚊 守宮 蟻 蜘蛛
解説で上記載は、『俗』(普段の生活)に含まれるそうです。
和歌には俗がなく、俳諧から俗も詠まれるようになったとか・・・
俳句が親しみやすいのは、普段の生活の中からでも楽しめるということです。
でも、エロスや私生活などは詠めないだろうなぁ・・・
どこまで自分を俗に落とすことができるか!!
何故か、『俗』というと櫂未知子さんを思い浮かべます。
最近は、落ち着いてしまったようですが、初期の俳句はびっくりします。
また、「新撰21」にもそのような傾向の作者もおります。
「現代俳句の海図」の感想も途中で終わっておりますし、「新撰21」も買っただ
けです。
苦手な分野となりますが、ピックアップしなくては・・・
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コメント
こんばんわ。たまたまですが、きわめて「俗」な生き物のことを自分のブログに書いておりました。(食事前に見ない方が良いかと思いますが)
追伸 芝不器男新人賞の選考会へは行けそうですので、後日またブログで報告します。
投稿: 海音 | 2010年6月 9日 (水) 00時56分
人間は俗っぽいところがないと駄目ですね。
そこらへんが、俳句が楽しいと思います。
選考会のプログ楽しみにしております。
投稿: 楚良 | 2010年6月10日 (木) 23時47分