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衝撃句 → My Style

カルビーのポテトチップス原爆忌  中田美子

 

8/6毎日新聞朝刊に掲載された句です。

何はともあれ、この句を読んだら、誰もが衝撃を受けるのでは・・・

この句から分かるのは、彼女はポテトチップスに平和を感じたことです。

しかし、ポテトチップスでなくても平和を感じることはあるし、わざわざ原爆忌の句にすることはないと思います。

広島の句といえば、西東三鬼の

 広島や卵食ふ時口ひらく 

がありますが、この句と並べてみると、重みも感覚も全く異なることが分かります。

若しかしたら、カルビーの創立は広島なので、それを知った上の作句なのでしょうか?

でも、それなら「かっぱえびせん」でも良いし、平和は原爆忌は終戦日でも良くなります。

要は、他に言い換える俳句はまだ未完であるいうことです。

でも、彼女の他の句を読んでみると

 ビル朧どこにでもある中央区

 新緑が人のすきまを埋めてゆく

 鎖骨よりのびる首すじ花の雨

 夏空や砂漠の神に強き脚

 恋人と骨のかけらを取り換える

 アメリカの大きな鹿の話かな

 惑星に太古の配置春隣

なるほど、ポテトチップスの句は、彼女の句として納得できるものです。

 

よく、初心者に作った俳句を教えてというと、「まだまだ見せるものではない」と言われます。(僕もまだまだ人に見せれる句はありませんがが・・・)

でもそれは止めて、どうどうと見せた方が良いと思います。

自分のスタイルで作った句は、恥じる必要もないと思います。

読み手がどのように感じて、その結果を、次の俳句にすればいいと思います。

そして、自他共に認めるMy Styleの俳句となれば、言うことないです。

今回の衝撃句は、今後もいろんな人に読まれ、埋もれることはないでしょう。

そう考えると、彼女のMy Styleの中から出された秀句だと思います。

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