ことごとく未踏なりけり冬の星
地元出身のホープ、高柳克弘氏の第一句集「未踏」が発行されました。
実のところ、俳句初心者の僕にとって、彼の句は想像を超えるものが多く、句集に載っている句の、果たして何句読めるのかが、不安で購入するのを躊躇しておりました。
でも、購入した経緯は、句集のタイトルとなった句です。
「ことごとく未踏なりけり冬の星」
この句を知ってから、頭に浮かんだのは田中裕明先生の「悉く全集にあり衣被」です。
他、師匠 波多野爽波先生の「ことごとく空に触れるる冬木の芽」
弟子 対中いずみさんの「ことごとく挽歌なりけり青嵐」「ことごとく蓮折れてゐる時雨かな」
と、田中裕明先生に造詣深い彼ですので、ここから作られたのかなぁと、ファンとしては溜まらなくなり、泣け出しのお金を出して購入しました。
なので、思い入れたっぷりありますので、時間を掛けて、ゆっくりと彼の句集を読みたいと思います。
(感想はなるべく早くしますね)
<後日談>
彼とコンタクトがとれて、気になるところを聞いてみたところ、裕明先生の句は知らなかったそうです。。。でも句集は手にしまったので、いまさら関係ないですね。
彼からは「何かを感じて頂ければ・・・」と言われておりますので、何かを感じ取って見たいと思います。
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コメント
未踏 ですか
いい句ですねぇ
こういう感覚
わかるなぁ。。とっても
それとは 別に^^
ことごとく
これで
袋回しができそうですょ^^v
ことごとく空蝉となる思ひかな 吟遊詩人
投稿: 吟遊詩人 | 2009年7月30日 (木) 11時02分
吟遊詩人さん
一句有難う御座いました。
彼が「未踏」と言われると、僕なんてまだよちよちも出来ていないようなものです。
「袋回し」良いですね(o^-^o)
やりましょう!!
ことごとく焼き払われたる毛虫かな 楚良
投稿: 楚良 | 2009年8月 3日 (月) 15時11分