不況の俳句・・・残す俳句とは
4/5毎日俳壇で「おしまひは不況の話花見客」(相坂康)が鷹羽狩行先生の特選句となっております。
(以下は、自分は一度も投句したことがなく、一人よがりと思ってもらって結構です。)
この不況を反映した句であり、陽気に飲んだり食べたりしても、最後は本音が出て、現実に戻される。。。とても良い句であります。
でも、これが名句というと、違うかと思います。
どういう意味かと言えば、今のご時勢(不況)の句だからです。
理由は簡単です。
これが景気の良い時に提出された句ならどうでしょうか?
僕が思うには、このような句は句会などに適した句であり、提出するような句ではないと思います。
何故、この句が特選句になったのかは、選者に聞かなくてはなりません。
でも、若し、僕が句会以外で提出する場合は、
おしまひは不況のことを花見客
にして、ご時勢ことは消します。
いつのご時勢であったとしても、酔った客が最後まで楽しく帰られて行くことが分かります。
俳句は別に本当のことをリアルに言うことはありません。
作り手が驚いたことを俳句にして、それを読み手がどのように感じて、共鳴できるかが問題なのです。
| 固定リンク
「俳句 批評」カテゴリの記事
- プログ復活(2014.09.14)
- 「俳句樹」創刊(2010.09.27)
- 可哀想な句(2010.07.22)
- 現代詩手帖「ゼロ年代の俳句100選」(2010.06.11)
- 蝿 二連チャン(2010.06.08)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント