『雪梁舎』俳句まつり・宗左近俳句大賞受賞!(海藻標本)
以前プログにも紹介しました「海藻標本」(佐藤文香)が、受賞しました。
http://819blog.blog92.fc2.com/blog-entry-247.html
3月には読み終えて、いつかはコメントしないと思っておりましたが、あっという間にGWも終わってしまいました。
なので、急いで投稿です。
感想は、「何度も読み直せて、また新たな発見!」
普通の句集は一回読めばそれで終わり(何年か経って、自分の生活環境や人生観が変わればもちろん読み直すこと出来ますが)、この本はいつでもどこでも読み直せるということ。
もちろん、感銘句はその都度変わります。
いろんな俳人がいますが、ミステリアスな方の一人です。
受賞を受けて、増刷決定したそうですので、手にとって見て下さいませ
感銘句
海に着くまで西瓜の中の音聴きぬ
アイスキャンデーの果て材木の味残る
月白や滑走路より人離れ
太刀魚や遠き光を撥ね返し
待たされて美しくなる春の馬
霧吹の口淋しさや春の宵
靴音を捨て花人となりにけり
あけがたの詩集に頁毎の冷え
標本へ夏蝶は水を抜かれゆく
拾はれてより色を増す椿かな
火の匂ひ移して秋の袷かな
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