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三村純也(現代俳句の海図より)

「現代俳句の海図~昭和三十年世代俳人の行方」(小川軽舟)を読んだ。

感想を書くにしてもどのようにすれば良いのか分からないが、心に残った人から記載します。

「神農の虎受け毛生え薬買ふ」

この句を詠んでもピンと来なかった。失礼ながら並みの句である。

しかし、この句の季題(三村氏は季語とは言わず季題と言われるので)は何かと分かると、この句の楽しさが分かる。

季題は神農祭。大阪の道修(どしょう)町の少彦名(すくなびこな)神社で行なわれる祭りです。

日本の薬の神様・少彦名命と中国の薬の神様・神農氏が一緒に祀われていることが分かると、この句の面白さが分かって来ます。

次に「月並の興りつつある虚子忌かな」

これは虚子の「私の死んだ後は必ず月並が起ると思う」という予言を踏まえた句。。。

要は、季題や書物などに親しんで理解してなくては作れない句なのである。

いやはや、軽舟先生が仰るとおり、見た目は掴みどころのない俳人である、しかし気になってしまう人。

先日、NHK俳壇でこの俳人を初めて見た瞬間に、僕はこの俳人の虜になってしまった。

この方のぱっとしない風貌、しかし、持っているオーラはすごい!!

系統は「ホトトギス」、この方に会うまでは坊城俊樹氏が系統の異端児かと思っていましたが、(俊樹ファンには失礼)

純也氏の方がその上をいっております。(間違いなく)

俳句初心者には難しい句ばかりですが、季題(季語)を勉強するには良いかもしれません。

僕は純也氏に嵌ってみま~~す。。。

<感銘句>

涅槃図に描かれて嘆かねばならぬ

麻雀といふ秋の夜の過し方

赤い羽根つけて外車の中の人

しゃぼん玉消えたくなつて消えにけり

朧夜の白波立つて親不知

雪嶺の我も我もと晴れ来る

夜桜の根の掴みゐる大地かな

厨にも祭ぞめきのありにけり

狼は亡び木霊は存(ながら)ふる

蓼咲いて余呉の舟津は杭一つ

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