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2009年3月

玄関前の木の芽

玄関前の木の芽
芽ぐむかと大きな幹を撫でめぐり
阿波野青畝

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xxx誌3月号

選者のコメントもあり

○どんど焼静かな村の小一時

○ふるさとの寒九の水を戴きぬ

二階でも嫁の俎始めかな

寒禽の美声放ちし静寂かな

冬銀河明日の糧の米を研ぐ

炬燵猫十七文字の丸くなる

どんど焼は門松や竹、注連などを集めて焼く新年の行事、日頃静かな村の人々が集まり賑やかに執り行う。小一時が雰囲気をかもし出して、日本の原風景の一つでもある。

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菜の花や月は東に日は西に

菜の花や月は東に日は西に
菜の花や月は東に日は西に
蕪村の句です。雨の日が続く中で、いつの間にか春が来ておりました〓

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海藻標本届く

海藻標本届く
海藻標本届く
句者のプログで販売していたので、早速購入しました。我がまま言ってサイン入り〓感想は後日〓

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ずーっと あめ

あさからふっているあめはやむことなく、

にわのところどころにみずたまりをつくった。

おかあさん、ずうっとあめふるのかな

そんなことある分けないでしょ

となりのへやからこえがした。

あたらしいかささして、あそびにいっていいかな

何、言っているの

そとにあそびにいけない、いらいらがつのる。

げんかんにはまあたらしいかさ。

このあいだ、じぶんがえらんでかってもらったピンクのはながらのかさ。

ようやくまちにまったあめがふっているのに、そとにいけないとはどういうこと・・・

げんかんとおにわがみえるへやをいったりきたり、

でも、がまんのげんかい!!

げたばこからながぐつをだした。

あれぇ、こんなながぐつだったかな

かさとぜんぜんにあわない

いままできにせずにはいていたながぐつは、たんちょうのあかいろ。

そうだ、いいことおもいついた

たしかてれびのうえに

あったあった、じゅうにしょくのまじっく

まずはくろのマジックではなをえがく

あっというまにあかいろのチューリップができた

あかいろのはっぱはおかしいな

つぎはみどりのマジックでぬりこむ

たしょうはみだしたけど、だいじょうぶ

もうかたほうのながぐつのもおなじえを

つぎはうさぎさん

あかいうさぎはおかしいな

しろのマジックがない

そうだ、ぴんくのうさぎにしよう

ぬりぬり、ぬりぬり

そうだ、りぼんをつけてあげよう

たしかおもちゃばこのなかに

あったあった

サンタさんにもらったプレゼントをくるんでいた

あかとくろのチェックがらのひも

うちにくるサンタさんはとてもおしゃれ

このひもをはんぶんにきってながぐつにまきつける

さいごはしばれないのでテープでくっつける

そうだ、きのうつくったおりがみのネコさんもはりつけよう

できたできた、わたしごのみのながぐつ

おかあさん、そとにあそびにいってもいい

雨が止んだから良いわよ

ほんとうだ、あめがやんで、おひさまにこにこだ

かさをさして、にわのみずたまりをばしゃばしゃと

ながぐつさんがわらっている

あしたもあめがふりますように

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金子敦 「砂糖壺」

マイミクの第二句集です。

初めて、最後まで心地よく詠めれた句集です。

(自分には句集が詠む才能がないのかと思っておりました。)

第三句集「冬夕焼」も楽しみです。

<金色の鳥>
砂糖壺の中に小さき春の山
いつはやく暮るるわが部屋シクラメン
石鹸に残る砂粒海の家
夕焼や蹴るには大き過ぎる石
<夢の番人>
雛の間につながつている糸電話
夕焼の中へボールを取りにゆく
いつぽんの冬木となりて人を待つ
<シャガールの馬>
どどどどと子らの走れる海開き
のど深くまでサイダーの怒濤くる
行く年や先のほつれし栞紐
<小さき風>
贋作のモナリザの笑み冬の雪
薄氷に載るひとひらの羽毛かな
弁当のごはん冷たき花野かな
冬晴の海や少年なら叫ぶ
<空の扉>
紅生姜にじむ焼きそば雲の峰
冬薔薇の散りそびえたる日暮かな
空の奥まで落葉踏む音響く
<月光のかけら>
便箋の端を揃へて春惜しむ
月光のかけらのやうな竹落葉
<夜の新樹>
初蝶を見送つてゐる橋の上
水中花空のあをさを知らず咲く
夕焼のはみ出してゐる水たまり
初雪を今てのひらに載せた筈
ぬくもりの残る手袋借りにけり

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松本つね「天竜川」

俳句歴33年目にして初句集です。

まだまだ力及ばず、没句にされることが多く、少しでも唸らせる句を

作りたいものです。

据膳の真ん中にあり寒卵

帰省子の世辞言ふことも覚えけり

嫁ぐ子と安曇野の秋を歩きをり

花火果て北斗の位置の変りけり

秋深し触れあへば生るる音

火祭りの果てて雪まふ舞楽殿

風花や杉千本の寄進札

胡麻を干す宇宙の話聞きながら

思ひきり石蹴つてみる冬の坂

大丸太小丸太木曾の初しぐれ

心音の数たしかむる寒夜更く

草笛を吹くや時には目を閉じて

真似ながら入つて行きぬ踊りの輪

もう一つ伝へたきこと秋の虹

月の客乗せゴンドラ動き出す

闇に目を凝らす蛍とわかるまで

蠅打ちてまた説明つづけをり

割箸の素直に割るる大厄日

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キエフの大門 その1

得意先の課長が、体調を崩したと言われ、午後の商談が空いてしまった。

受付の女性は、伝言を言うと、速やかに鳴り出した電話を取った。

これ以上ここにいることはないし、この商談も既にサインを貰うだけなので、問題ない。

会社には直帰の連絡をしている。

外は梅日和、僕はそのままビルの外に出た。

そういえば、来る途中、小さな画廊があったなぁ。

気になる「門の絵」。横には塔があって3つの鐘・・・

ゆっくり、来た道を確認しながら、その画廊へと足を向けた。

「こんにちは」

ドアの鈴がなると、上品な初老の女性が声を掛けてきた。

他には誰もいない。

しどろもどろに、ドアを開けたまま、立ちすくんでいると、

「見るだけも結構ですよ。どうぞお入りになって下さい」

笑った口元に、可愛らしい笑窪をつけて、僕を招き入れてくれた。

「初めて見える方ですね。どのような御用事で」

「先ほど、通った際に気になる絵があったので・・・」

「そうなの、どの絵なのかしら」

辺りを見渡したが、それらしい絵はなかった。

「20分ほど前のことです。丸い門に、横に塔が立っていて、そうそう3つの鐘がありました」

彼女は首を傾げながら、自分の過去を思い出そうとした。

「可笑しいわね。絵は動かしていないし、ええと、何をやっていたかしら・・・」

一つ一つ動作を真似て、僕はとても申し訳なくなった。

「もういいですよ。本当に暇つぶしに寄って見ただけですので」

僕はドアを開けようとしたときに、

「あぁ、思い出した。これよこれよ」

と、画廊の奥に行って、一枚の絵を持って来た。

「キエフの大門」

彼女はその絵を僕に渡した。

しかし、それは絵ではなく、最近見ることがなくなったLPレコードだった。

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